【音で比較】EMG 81 vs Seymour Duncan AHB-1|旧機材でも分かるキャラの違い【2025年リライト】

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⚠️ この記事は、2010年に初公開した内容を元に、2025年に再構成(リライト)したものです。

当時の録音データ・機材セッティングを尊重しつつ、現代的な分析(スペクトログラム・平均スペクトルなど)と視覚資料を追加し、より分かりやすく整理しました。

ピックアップの比較レビューや音源の違いについて、当時の雰囲気も含めてお楽しみください。

目次

PEAVEY EXPRESS112 × EMG81 / AHB-1|サウンド比較

今回は、古いながらも魅力あるトランジスタアンプPEAVEY EXPRESS112を使って、EMG 81AHB-1(Seymour Duncan Blackouts)のピックアップ比較を行いました。
このアンプは現在「PEAVEY BANDIT 112」としても販売されていますが、スピーカーを交換することでより良い音が出ることもあります。

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セッティング:
GAIN:5.8 LOW:6.8 MID:6 HIGH:7
録音機材:ZOOM MRS-8(MTR)

使用ピックアップ:

  • EMG 81
  • Seymour Duncan AHB-1 Blackouts

ゲインはあえて抑えめに設定しており、それぞれのピックアップのキャラクターが明確に出るようにしています。以下のプレイヤーで実際の音を聴いてみてください。

🎧 サウンドの印象と違い

特徴項目EMG 81AHB-1 (Blackouts)
アタック感明瞭でやや硬め丸みがありつつも太い
中域の押し出し感ややドライミッドが前に出る
サスティン安定した持続若干長く、厚みもある
クリーンでの音痩せ若干あり(特にストローク時)音痩せ少なく、レンジが広い
歪みの質感カチッとした「金属感」滑らかで太く、ややアナログ寄り

📊 スペクトログラム比較(時間軸)

以下は、時間軸での音の変化(アタック〜倍音〜サスティン)を視覚化したスペクトログラムです。

EMG81(左)と AHB-1(右)の比較。AHB-1のほうが中域が太く、倍音の持続が長い。
  • 左がEMG 81、右がAHB-1(想定)
  • EMG 81:中高域(4k〜8kHz)の連続した強調が見られる。特に倍音が硬く、密度が一定。
  • AHB-1:2kHz前後の中域がより強く、倍音の密度は自然かつワイド。ローエンドの厚みも映える。
  • AHB-1のほうが「縦に厚い(広帯域)」傾向
  • EMG 81は「高域特化で、ピークが明確」な傾向

📈 平均スペクトル比較(音の傾向)

こちらは、両者の平均的な周波数特性を重ねて比較したものです。色分けで違いが明確になります。

EMG81(青)はハイミッド寄り、AHB-1(赤)はロー寄りで分厚い音像。
  • 青線:EMG 81
  • 赤線:AHB-1
  • 60Hz〜150Hz(ローエンド):AHB-1がやや優位 → 太く温かい低音
  • 500Hz〜1.2kHz(ミッド帯):AHB-1にピークあり → 前に出る音像
  • 4kHz〜6kHz(プレゼンス帯域):EMG 81に強いピーク → エッジ感強め
  • 10kHz以上:EMG 81が突出 → アタックが鋭くなる理由

📝 まとめ(レビュー)

  • 🎸EMG 81:抜ける、アタック重視、モダンメタル向け
  • 🔥AHB-1:太い、ローに力強さ、ジャンル幅広く対応
  • 💡個人の好みによるが、温かみや厚みを求めるならAHB-1が◎

どちらも素晴らしいピックアップですが、アンプや音作りの方向性により活かし方が変わります。今回のように古いアンプでもしっかりキャラの違いが出るのは興味深いですね。

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この記事を書いた人

みつ君のアバター みつ君 Erlis-One 管理人 / ギター・機材レビュアー

ギター歴20年以上の弾きたがり。
普段は自動車づくりをしていて、パソコンもそこそこ好き。
気になることをいろいろ試して書いていく“雑食系ブロガー”です。

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